第14号
巻頭言 ハイデッガー、ヤスパース、バルト
岩波 哲男
「わがものにすること」の超越性について
――交わり「根本状態」の帰結としての世界哲学の構想を手がかりとして――
豊泉 清浩(群馬大学教授)
ヤスパースにおける神秘主義的傾向
大沢 啓徳(早稲田大学大学院)
<第二十一回大会>
[研究発表要旨]
(1) [全体]の実存論的解明を巡って
―― ハイデガーの側からの[ヤスパースとの対決]
――
池田 喬(東京大学大学院)
(2)「哲学的信仰」と宗教対話
原 一子(聖学院大学教授)
(3)ヤスパースにおける”Daseinsanalyse”について
佐藤 真理人(早稲田大学教授)
<第二十二回シンポジウム要旨>「ヤスパース哲学とキリスト教」
[総論的提題]哲学的信仰―実存と宗教はいかに出会いうるか―
原 一子
(1)キリスト教の啓示に対峙する暗号の思想 越部 良一
(2)ヤスパースとプロテスタント神学の対話現状 ―― ティリッヒ神学を中心に ―― 深谷 潤
(3) キリスト教の立場と可能性) ―― ヤスパース哲学に応えて ――
土井 健司
[全体報告] ヤスパース哲学とキリスト教 ―― その「近さ」と「遠さ」 ―― 中山 剛史
[研究発表要旨]
(1) 暗号論の宗教学的性格
酒谷 剛史(日本大学大学院)
(2) ヤスパースにおける科学と哲学 ―― 科学知の純粋性について ――
濱端 正之(日本ヤスパース協会会員)
〔マインツ大学「ヤスパースとの出会い」参加報告〕
中山 剛史(玉川大学助教授)
[エッセイ]
特別寄稿: 哲学秘話 何故の女性哲学者なのか
山下 太郎(静岡大学名誉教授)
導きとしての暗号解読―私にとってのヤスパース哲学―
大森 隆夫(日本ヤスパース協会会員)